歯を守る唾液の働き

      2024/06/04

唾液はお口の中を潤すだけでなく、お口や全身の健康に関わる様々な働きをもっています。病気のリスクから体を守るために、どのような働きがあるのでしょうか。

 

〇唾液がもつ8つの働き

・消化作用

唾液に含まれるアミラーゼ(酵素)が、炭水化物のデンプンを糖に分解して体内に吸収しやすくします。

 

・抗菌作用

リゾチームや免疫グロブリン、ラクトフェリンなどの成分がお口の中の細菌の増殖を抑えます。

 

・粘膜保護作用

唾液の粘性のもとであるムチン(タンパク質)が滑沢油のような役割をし、喉や食道の粘膜を傷つけにくくします。

 

・食塊形成作用

食べ物と唾液が混じり合うことで一つの塊にし、飲み込みやすくします。

 

・pH緩衝作用

お口の中のpHが酸性もしくはアルカリ性のどちらかに偏らないように中和します。

 

・粘膜修復作用

唾液に含まれる成長因子(タンパク質)が、傷ついた粘膜を修復します。

 

・再石灰化作用

唾液に含まれるカルシウムイオン、リン酸イオンなどがエナメル質の再石灰化を促し、溶けかかったエナメル質を修復します。

 

・湿潤作用

お口の中の粘膜や舌、唇、歯などが唾液で覆われていることで動きを滑らかにし、発音や発声をスムーズにします。

 

〇唾液の分泌量を増やすには

様々な働きをもつ唾液は、健康な成人で1日あたり1~1.5リットル分泌されるといわれています。しかし、加齢や全身疾患など様々な要因により唾液の分泌量が減っていくと、正常な機能を維持できない可能性があるのです。唾液の分泌量を増やすための「唾液腺マッサージ」の方法をご紹介します。

 

・耳下腺マッサージ

耳の付け根あたり(噛みしめたときに膨らむ場所)をマッサージします。指を軽く押し当て、前に向かってゆっくりと円を描くように回します。

 

・顎下腺マッサージ

顎の下をマッサージします。親指を軽く押し当て、少しずつ位置をずらしながら後ろから前方向に向かってやや強めに押し込みます。

 

このように、様々な働きをもつ唾液の分泌量を維持することは、お口の健康はもちろんのこと全身の健康にも繋がります。当院では、口内環境を把握できる唾液検査も行っておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。



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