口腔機能低下症(オーラルフレイル)
口腔機能低下症検査は、国民健康保険では50歳以上の方が適応です。
加齢だけでなく、疾患や障害などの様々な要因によって、食べ物を噛み砕いたり、飲み込んだりといった口腔内の機能が低下してしまうことを口腔内機能低下症といいます。
年齢を重ねたら、歯の健康に加え、お口の機能自体が弱っていないかもチェックしましょう。
こんな症状はありませんか?
硬いものが食べにくくなった
食事中むせる
薬を飲みこみにくい
口の中が乾燥する
食事中よくこぼす
滑舌が悪くなった
以前と比べて上記のような症状が出てきておられるようならば口腔機能低下症と診断される可能性があります。
放置しておくと、食べることができる食品が限定され、体重が減少し低栄養となってしまいます。
また咀嚼機能不全・摂食嚥下障害となって重大な口腔機能障害を引き起こし全身の健康を損ないかねません。
オーラルフレイルの改善
オーラルフレイルの改善には、口腔健康と口腔機能の維持や向上が重要です。
口腔衛生の改善
正しい歯みがきやデンタルフロスの使用、マウスウォッシュの利用などにより、口腔内の清潔度を高めましょう。
歯科医師や歯科衛生士による定期的なプロフェッショナルクリーニングも重要です。
虫歯や歯周病の治療
虫歯や歯周病がある場合や、歯が抜けたまま放置している場合、口腔機能の低下や痛みを引き起こし食事制限や口腔ケアの困難さが生じ、オーラルフレイルが進行しやすくなります。
適切な歯科治療を行い、口腔機能を回復させることで歯茎や歯のを健康に保つことができます。
栄養バランスの摂取
栄養豊富な食事を摂取することで、口腔健康と全身の健康をサポートしましょう。
咀嚼の困難がある場合は、食事の柔らかい食材や調理法の選択、食事の摂取方法の工夫を検討しましょう。
咀嚼機能のトレーニング
咀嚼力や口腔筋力を向上させるためのトレーニングを行うことが有益です。
当院でもトレーニングのサポートを行っておりますので、お気軽にご相談ください。
口腔乾燥の管理
口腔乾燥感がある場合は、適切な対策を取りましょう。
唾液代替品の使用、水分摂取の増加、口腔の保湿などが有効です。
早期発見・早期予防を心掛けましょう!
先ほどの項目でもし当てはまるものがあれば早期に歯科を受診しましょう。
お口の機能を維持・回復することで、死亡率や要介護リスクを軽減させることができます。
当院在籍の管理栄養士による食事指導・管理により、偏った食事の予防を行い、嚙める喜びで食事が楽しくなるようなご提案もさせていただきます。それは結果として全身の健康に繋がります。まずは一度ご相談ください。