夜のおやつが歯を危険にさらす理由

   

秋の夜長はつい夜更かしをして、お菓子や飲み物を口にする機会が増える季節です。一日の終わりに「少しだけ甘いものを」と寝る前に食べたり飲んだりする習慣はありませんか?実はこの行動、むし歯のリスクを大きく高める原因になるのです。今回は、なぜ寝る前の飲食が危険なのかについてご紹介します。

 

就寝中は唾液がほとんど出ない

むし歯は、口の中にいる細菌が食べ物に含まれる糖分を分解し、酸を作り出すことで進行します。普段は唾液が酸を中和し、歯を守る役割を果たしています。しかし、夜眠っている間は唾液の分泌量が大幅に減ってしまうため、酸を洗い流したり中和したりする力が弱くなります。その結果、寝る直前に食べ物や飲み物を摂ると、口の中が酸性の状態のまま長時間続き、歯の表面が溶けやすくなるのです。

 

甘い飲み物やおやつが特に危険

就寝前にとくに避けたいのが、砂糖を多く含む食品や飲料です。チョコレートやクッキーといったお菓子はもちろん、ジュースやスポーツドリンク、炭酸飲料なども酸性度が高く、歯に大きな負担をかけます。さらに、これらを口にしたまま歯みがきをせずに寝てしまうと、むし歯菌が一晩中活発に働き続けてしまいます。寝る前の「ちょっと一口」が、思った以上に歯を危険にさらしているのです。

 

子どもはさらにリスクが高い

大人に比べて子どもの歯はエナメル質が薄いため、酸に対して弱い性質があります。そのため、就寝前のおやつや飲み物の影響を強く受けやすいのです。特に、哺乳びんやストロー付きマグでジュースやミルクを飲みながら眠ってしまう習慣は、むし歯を急速に進行させる要因となります。「寝る前の習慣だから」と見過ごさず、早めに改善してあげることが大切です。

 

むし歯リスクを減らすためにできること

寝る前にどうしてもお腹がすいてしまったときは、砂糖を含まない食品を選ぶことが望ましいです。例えば、お茶や水であれば歯への負担はほとんどありません。もし軽い食事を摂った場合は、その後に必ず歯みがきをしてから寝ることが重要です。フッ素入り歯みがき粉を使うと歯を酸から守る力が高まるので、寝る前のケアとして特におすすめです。

 

まとめ

寝る前の飲食は、唾液の働きが弱まる夜間に歯を長時間酸にさらしてしまうため、むし歯リスクを大きく高めます。特に砂糖を含むお菓子や飲み物は要注意です。小さな習慣の積み重ねが、将来の歯の健康を左右します。寝る前には食べない、飲まないを意識し、どうしても口にする場合は歯みがきを忘れないようにしましょう。

 



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