歯石がつきやすいのはどこ?

      2024/06/04

ご自身での歯磨きでは取れない「歯石」。なるべくつかないように気をつけたいですよね。歯石がつきやすい場所を重点的に磨いて、歯石がつくのを防ぎましょう。

 

〇歯石とは

歯石とは、プラーク(歯垢)が石灰化して石のように硬くなったものです。プラークから歯石になるまでには1~3日かかりますが、唾液に含まれるカルシウムやリンがプラークに沈着することで石灰化します。主に歯と歯ぐきの境目に付着しますが、歯ぐきの上の見えるところにつくものを「縁上歯石」、歯ぐきの下の見えない部分につくものを「縁下歯石」といいます。歯石の表面は凹凸があるためさらにプラークが付着し、むし歯や歯周病、口臭の原因となります。

 

〇歯石がつきやすいのはどこ?

唾液が分泌される「唾液腺」の開口部の近くは歯石がつきやすくなります。つまり、「下顎の前歯の裏側」と「上顎の奥歯の外側(頬側)」です。プラークであるうちは歯磨きでおとすことができますが、歯石になってしまうと歯科医院でのクリーニングでしか除去できないので、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも活用してできるだけ歯石になる前に対処しましょう。

 

〇歯石がつきやすい場所の磨き方

・下顎の前歯の裏側

歯ブラシは縦にして歯面に当てます。歯ブラシの持ち手に近い部分(かかと)をうまく使い、ブラシの毛先をしっかり当てるようにして磨きましょう。

 

・上顎の奥歯の外側(頬側)

奥歯は歯ブラシの毛先が届きにくく、磨き残しも多くなりがちです。大きく口を開けるのではなく、歯ブラシを入れてから口をやや閉じ気味にしたほうが、歯ブラシが奥まで届きやすくなります。

 

〇歯石をつきにくくするには?

歯石をつきにくくするには、まずは毎日の歯磨きを正しく丁寧に行うことが大切です。また、歯ブラシで磨くだけではお口の中の汚れの約6割しか落とせないとも言われています。デンタルフロスや歯間ブラシも使い、歯ブラシが届かない部分のプラークもしっかり除去するようにしましょう。

 

〇まとめ

今回は歯石がつきやすい場所についてご紹介しました。毎日の丁寧なセルフケアと定期的な歯科受診で、お口の中を清潔に保ちましょう。定期検診のご予約もお気軽にお問い合わせください。

 



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