むし歯になりやすいかが検査で分かる?

      2024/08/19

毎日歯磨きをしているはずなのにむし歯になってしまい、がっかりしたご経験がある方もいらっしゃるかもしれません。むし歯の予防をするためには、その原因を明らかにすることも大切です。むし歯になりやすいかどうかを検査し、その結果をもとに予防方法を考えるという手段もあります。

 

〇むし歯を予防するシステム「CAMBRA」

当院では、医学的な根拠に基づいてむし歯のリスクを評価するむし歯管理方法「CAMBRA(Caries Management by Risk Assessment)」を導入しています。この方法は世界各国でも取り入れられており、むし歯になってしまう原因をさまざまな角度から評価できるものです。

 

〇CAMBRAでの検査の流れ

まずは日頃のセルフケアの方法や食事の頻度、最後にむし歯の治療をした時期などについてお伺いします。その後、唾液検査を行います。唾液検査ではまず口腔内の細菌数を測定し、その後唾液分泌量の測定を行います。それと同時に、磨き残し量の検査やお口の中の現在の状態の確認も行います。「非常に高いリスク」「高いリスク」「高くはないが低くはないリスク」「低いリスク」の4段階でむし歯へのなりやすさを評価したのち、最新のむし歯管理システムを用いて歯科医師及び歯科衛生士が予防プログラムを作成します。

 

〇なぜ唾液でむし歯のなりやすさが分かるのか

むし歯の原因にはさまざまありますが、唾液に含まれる細菌の量や唾液そのものの量、唾液の質は特にむし歯へのなりやすさと深いかかわりがあります。まず、むし歯は細菌による感染症で、それらの細菌は唾液に含まれています。そして唾液の量が少なくなると唾液による自浄作用が働きにくくなり、むし歯のリスクが高くなります。また歯の表面のエナメル質が溶け出す「脱灰」がむし歯のはじまりではありますが、通常であれば唾液の働きによって「再石灰化」されます。しかし、唾液の量や質によって奪回が再石灰化を上回ると、むし歯が生じてしまいます。したがって唾液の量や質を調べることは、むし歯のなりやすさを評価するのに非常に重要な要素となっているのです。

 

〇まとめ

今回は唾液検査によってむし歯を予防するシステム「CAMBRA」についてご紹介しました。むし歯を効果的に予防するために、ご自身のむし歯リスクを評価してみましょう。唾液検査や定期検診のご予約もお気軽にお問い合わせください。



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