こんにちは!管理栄養士の尾藤です。

これからますます暑くなっていきますね。
このような季節では、しっかりと水分補給をしないと熱中症になってしまうことがあります。
夏の暑い時期には、多くの人がスポーツドリンクを選ぶことが多いです。
今回は、「スポーツドリンクが歯とカラダに与える影響について」お話したいと思います。

【歯への影響】
* 糖分が多い(砂糖量:20〜30g←お菓子を食べるときと同じくらい)
* pH3.5と酸性度が高い(お口の中はpH5.5以下から歯が溶け始める)
* 糖と酸が頻繁に供給される
* スポーツ中は唾液が出にくくなる
子供の場合、さらに以下の点も考慮が必要です。
* 乳歯や新しい永久歯は酸に弱い
* 生えたばかりの歯は磨き残しをしやすい

【カラダへの影響】
* 糖尿病
* 脚気(ビタミンB1欠乏症)
* ペットボトル症候群:スポーツドリンクや清涼飲料水を大量に摂り続け、血糖値が急激に上昇することで引き起こされる急性の糖尿病
* 味覚障害
* 心への影響

このことを知ったうえで、スポーツドリンクとの付き合い方について考えましょう。
まず、スポーツドリンクは「スポーツ時のドリンク」として使うことを心がけましょう。
日常生活では必要ありません。
定期的な歯科検診や自宅でのケアをしっかり行うことも重要です。
スポーツドリンクを飲んだ後は、口をゆすぐことを忘れずにしましょう。これによって、歯の表面に付着した砂糖や酸性成分を洗い流すことができます。
また、自分で作った経口補水液を飲む方法も検討してみてください。

スポーツドリンクは適切に利用することで、運動時の水分補給に役立ちます。
しかし、虫歯やカラダへの影響にも注意が必要です。
バランスの取れた食事や普段からの適切な水分補給を心掛け、スポーツドリンクの使用を工夫しましょう。

当院には、経口補水液の作り方や様々な種類のドリンクのpH値も掲載しているので、来院される際はぜひご覧ください。